林業作業員たちが木の空洞に奇妙な生き物を発見した話

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高い木の上

獣は驚異的なスタミナを持っており、最終的には、8.5メートルの高さまで登ったものの、残念ながら出口を見つけることができず、その場で死んでしまったわけです。死骸の臭いは、いわゆる「煙突効果」で吸い上げられ、虫などの生物をほとんど寄せ付けなかったため、死体はそれなりの状態で残っていた訳です。

栗の木は水分を吸収する性質があるので、木の中は乾燥していました。これに栗の木の持つタンニン酸が加わって、動物の皮膚は硬化し、石化したミイラのようになってしまったのです。哀れな獣は命をかけて戦ったが、木の上で死んでしまった。参加者は、その動物の運命を悲しく思い、名前をつけることに。